
10月3日(金)、御殿場市・noctariumで、フランス出身の映像作家ヴィンセント・ムーンによる即興の映像上映『ヴィンセント・ムーン ライブ シネマ』が開催されます。
ヴィンセント・ムーンは、インディペンデント映像作家としてR.E.MやシガーロスのMV制作を行うなど、欧米オルタナティブミュージックシーンの最前線で活躍。国内アーティストともコラボレーションしています。
世界各地で記録された膨大な映像群の中から、
その日、その場で紡がれ、繋ぎ合わせて誕生する映像にご期待ください。
ヴィンセント・ムーン のプロフィールについて、本イベントのコーディネーターである平田博満さんにコメントを寄せていただきました。
また、ヴィンセント・ムーンの魅力について写真家の鈴木竜一朗さんからレコメンドをいただきました。
ぜひ、ご覧ください。
プロフィール
ヴィンセント・ムーンは、フランス出身のインディペンデント映像作家にして、ラディカルな音の探究者。
Blogothèqueの名物企画「Take Away Shows」でR.E.Mやシガーロス、ヴァンパイア・ウィークエンドをはじめ名だたるアーティストのMVを撮影、欧米オルタナティブミュージックシーンの最前線で活動したのち、今日に至るまで20年以上にわたり世界を放浪、各地の伝統音楽や実験音楽、シャーマニックな神事や祭礼の音を記録してきた。
その映像はすべて、1300本を超える作品として「Collection Petites Planètes」にまとめられ、自由ライセンスでウェブ公開されている。
これまでに5回ほど来日しており、2009年にはフォークシンガー友川カズキのドキュメンタリー映画『花々の過失』を制作。同年のコペンハーゲンドキュメンタリー国際映画祭で「Sound And Vision Award 2009」を受賞、「こんなに美しいドキュメンタリー映画を最後に観たのはいつだっただろうか?」と審査員から絶賛を受ける。その他にもテニスコーツや二階堂和美、民謡クルセイダーズのMV撮影のほか、青葉市子やYoshimiOとの共演、日本のアーティストとのコラボレーションも数多い。
『Vincent Moon’s Live Cinema』は、ヴィンセント自身が各地で収録した映像・音素材と正面から向き合い、透明な関係性の中で再構成される即興の映像儀式。
記録された音や映像はコミュニティやアーティストに還元され、所有という概念とその形式を批判的に問い直すとともに、デジタル表現をめぐる実践に、より自由で創造的な共有と交感の可能性を開いていく。
会場ごとに即興的に構築されるパフォーマンスは、さまざまな現実を映し出す万華鏡のように展開され、集合的なイメージの裏側に潜む個々人の無意識へと働きかけ、現代におけるトランス(=意識の変容)を追求する。
Text:平田博満(コーディネーター)
ヴィンセント・ムーンの存在を知ったのは2009〜2010年頃。
自分もまだ20代で都内の音楽仲間たちとワイワイ遊んでいた時期だった。『A TAKE AWAY SHOW』という共通タイトルでYouTubeにUPされていたそれらの映像のカッコよさにビリビリ痺れたのを憶えている。
友人たちと速攻で丸パクりした動画を撮ったりもした。
特に当時好きだったミュージシャン【Beirut】の映像にはだいぶ影響されて、
こういうの撮りたいなーーー!と思って真似して撮ったり、とにかく多大なる影響を受けた映像作家だ。
そんな憧れの存在がまさか御殿場に来てくれるなんていまだに信じられない。
地元の友人であり吟遊詩人の平田くんがインドで偶然知り合ったことがきっかけで、そこからあっという間に今回のイベントが決まった。つくづく人生って不思議だなと思う。
ヴィンセントが20年近くかけて世界中で撮影したさまざまな瞬間が
目の前で新しい息吹を与えられていくようなそんな時間をマウント劇場で体験できることがとても嬉しい。
ぜひこの機会をお見逃しなく!
Text:御殿場在住・写真家 鈴木竜一朗

Vincent Moon’s LIVE CINEMA
日時:2025年10月3日(金)[開場]18:00/[開演]18:30
開場:noctarium / マウント劇場 (静岡県御殿場市新橋1988−17)
チケット料金:[前売]2,500円[当日]3,000円
申込み・問合せ:Googleフォーム

