
沼津市・月夜のうさぎ天文台が、7月1日(火)までクラウドファンディングに挑戦中です。老朽化した設備を修繕し、これからも街なかで星空の魅力を楽しめる空間を維持するため、この活動を支える「灯守(あかりもり)」を募集しています。
月夜のうさぎ天文台は、2016年に酒販店・酒の矢田の屋上にある私設天文台として誕生し、これまで気軽に立ち寄れる街の天文台として、中秋の名月や十五夜の観望会をはじめ、沼津市岡宮の街なかで天体観測を実施してきました。

この活動を通じて、月夜のうさぎ天文台 台長の矢田匠さんに3名の弟子が誕生しました。
星空に興味を持った子どもたちが弟子(小5 2名、小6 1名)となり、今では望遠鏡操作や撮影補助、来場者サポートを自ら行い、来場者たちに夜空の楽しさを伝えています。
今後も沼津市街にある「まちの天文台」として大人や子どもに星空にふれる機会を提供できるよう、クラウドファンディングに挑戦中です。

Q.沼津市の街なかに天文台があることについて
来場したみなさんの様子を見ていると、夜空との距離が近くなったように感じます。
一般的には「暗いところに行かなければ夜空は楽しめない」と思われていますよね。でも、ここだと車通りも街灯もある中でも望遠鏡を使って月が観られる。
月を見た時の来場者の大きな歓声と興奮した姿を見るたび、「ここに開台して良かった」と思います。
Q.月夜のうさぎ天文台を運営していくなかで周囲の変化はありましたか?
夜空が好きな方は結構多いということ。それは子どもというよりも、とくにお母さんに多い気がします。「私は子ども時代に夜空に興味があったけれど、親に天文台やプラネタリウムへ連れて行ってもらえなかった。だから、子どもより、私が興味があって観望会に来ました」と話された時があって、それも忘れられない出来事の一つですね。
あと、月夜のうさぎ天文台の運営を支えてくれる弟子たちの存在ですね。
弟子1号(小5)は年中児の時からここに通って、小学1年生の頃には一人で望遠鏡を使って月を見せられるようになりました。
弟子2号(小5)は、とにかく優しくて、会場設営から撤収まで私たちの手助けをしてくれます。
弟子3号(小6女子)は、月の撮影が上手。スマートフォンで撮影する方法は一回ぐらいしか教えていないのに、観望会で集まった方々にもちゃんと説明してくれます。
私は彼らの親御さんよりもずっと年上なのに、まさかこんな出会いがあるなんて、観望会をするまで想像していませんでした。
Q.これから月夜のうさぎ天文台をどういう場所にしていきたいですか?
とにかく、弟子を増やしたい!子どもでも、大人でも!!(笑)
単純に「夜空が好き」という気持ちも大切だけど、天体観測の楽しさを分かち合ったり、共有できると、参加者も主催者も、もっともっと楽しいと思う。そのためにまずは望遠鏡の操作を覚えていかないといけないけど。
でも、楽しさは続いていくし、大人や子どもが楽しんでいると心も豊かになると思います。
クラウドファンディングのリターンとして、灯守限定の観望会への招待やオリジナルグッズ、貸切観望会などが用意されています。
月夜のうさぎ天文台を舞台に、天体観測を通じた交流が世代を越えて広がっています。
私設天文台だからこそ実現できる柔軟なイベントの数々、そして、この場所から思いもよらない交流が生まれ、新たな才能を開花する子どもたちも、続々と現れることでしょう。
この場所がこれからも愛され、長く続いていくことを願っています。


天文台の灯守(あかりもり)になってください!
期間:2025年6月1日〜7月1日23:00まで
主催:月夜のうさぎ天文台(静岡県沼津市岡宮375−14)
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