[富士]富士山が見守るストリートピアノが富士川楽座に登場

Photo by サノユカシ

道の駅富士川楽座の開館20周年記念事業の一環として、展望室にストリートピアノが登場しました!
富士山を眺めることができる展望室が、カラフルなアート空間に大変身。ここにいるだけで元気がもらえそうです。

参考 富士川楽座に「ストリートピアノ」が登場!富士川楽座

この空間を描いたのは、富士市出身のイラストレーターのサノユカシさん。

富士市出身のサノユカシさんが描いた空間がピアノを包む
Photo by サノユカシ

開館20周年を迎えた富士川楽座として
コロナ禍により数々の制限が求められるいま、少しでも多くの方に『離れていても、 我々は繋がっている』 ことを実感していただくため、 その象徴である 「音楽」をより自由 により身近に…」という思いで企画されたストリートピアノ

この空間を描くにあたって、サノユカシさんにお話を聞きました。

「本来なら開館20周年ということで、富士川楽座としてイベントを通じてみなさんに感謝を伝えたかったはず。だけど、コロナ禍によって実現できなくなってしまいました。
そこで、感謝を伝えてみんなを笑顔にする空間とは? みんなが心地よく、笑顔になれる空間ってなんだろう?と考えました。

展望室は富士山が見える場所なので、あえて描く必要はないかなとも思っていたんですが、富士市で生まれ育った身としては富士山って毎日目に付くもの。身近な存在なんですよね。
そして、今回絵を描くにあたって、自分が富士山を擬人化して見ていることに気づいたんです。

今日の富士山はマッチョだな、今日は優しい女性みたいだな、とか。

日によって色もちがうし、空気によっても印象が変わる、見る人によって男性にも女性にも見える。やっぱり富士山って大きな存在で、見守ってもらいたい。

そこで私の考える富士山を描くことにしました。
よく考えると、自発的に富士山を描いたのって初めてのことなんですよ!

富士山の周りに描いた鍵盤ひとつ一つが、地元に根付いてがんばっている人たちです。音を鳴らしてみるって勇気のいることなので、「こんな雄大な存在が見守ってくれているんだ、大丈夫!」っていう、みんなに呼びかける英文のメッセージも一緒に描きました。説教臭くなるのも嫌なので、あえてフランクに話しかける言葉を、散文的に読みづらいように描いています。

やさしい表情が描けたと思います。そういう意味でも特別な絵になりました」

ピアノを弾くことに躊躇している人へのメッセージ。あえて読みづらく、散文的に描いた
Photo by サノユカシ
作業中の手を撮影した写真
Photo by サノユカシ

[富士川楽座ストリートピアノ]
会場:道の駅 富士川楽座 4階展望ラウンジ(〒421-3305 静岡県富士市岩淵1488−1
利用時間:10:00〜16:30
Official:WebFacebookTwitter

[サノユカシ プロフィール]
幼いころ周りの大人にほめてもらったのをいいことに調子にのったまま絵を描き続け、いつしかお仕事に。名刺、チラシ、パッケージデザインに始ま り、店舗看板、壁面、ウィンドウ、はたまた幼稚園バスにまで。
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