YOM YAM しずおか( 1 )

「YOM YAM しずおか」とは、静岡に縁のある書籍・ZINE・ネット記事などを、勝手に読んで紹介するだけのコラムです。
美味しいものは紹介しませんが、きっと心が満足するはず。だから、YOM(読む)でYUM(美味しい)という造語です。
On Ridgelineが富士山麓エリアのローカルメディアとうたっているので、山梨に縁のあるものの場合は、「YOM YAM やまなし」になると思う、きっと。


初回は、「しずおか一箱古本市」のフリーペーパーです。

一箱古本市とは古書限定のフリーマーケットのようなもの。フリーマーケットとはいえ、出店者は店名を掲げ、それぞれを店主と呼び合います。
限られた一箱のスペースを装飾したり、セレクトにこだわったり…。一箱店主のアイデアとクリエイティビティによってさまざまな個性が出ます。
いまや全国各地で開催されているイベントなのです。

私も静岡市と御殿場市で過去数回出店したことがありますが、本の売上に期待するというよりも、本を通じた見知らぬ人との会話だったり、他の一箱店主との交流が楽しくて、癖になってしまったひとりです。

しかし、今年はコロナウィルス禍で、全国の一箱古本市も中止が相次ぎました。
そんな中、しずおか一箱古本市の運営チームがフリーペーパー(ZINE?)を出したらしいと、噂を聞いたのです。

こちら、友人の榊翠廉堂さんにお願いして一部譲っていただいたもの。

グーはパーに負ける? ( 1 )

フリーペーパーの中には、一箱店主おすすめの書籍情報から、しずおか一箱古本市の紹介、さらには会場周辺MAPまで。

マップには、お店情報だけでなく、駅までの近道や大きなミモザの木の場所、可愛い看板の情報など、このマップを描いた人の日常が見えてくるような…あたたかいマップなのです。

静岡市へ遊びに行くことがあれば、このマップを片手に散策したいです。きっと夏でもどれがミモザの木がわかるはず。そして、満開に咲き誇るミモザを思い浮かべながら、来春(あるかもしれない)の「しずおか一箱古本市」に向けて、「どんなテーマで古書をセレクトしようか?」そんな想像をして楽しむのです。