[富士宮]本をめぐる探検( 1 )虹ブックス

朝霧高原エリアに建つ築60年超の納屋を改装した私設図書室「虹ブックス」。小さな出版社「虹霓社」でもあります。

2022年1月某日、まかいの牧場を越えて朝霧高原エリアにある私設図書室「虹ブックス」へ。

こちらは2021年7月にオープンした私設図書館(閲覧のみ)であり、出版社として書籍も刊行しています。室内にある本の多くは、オーナーである古屋夫妻のもの。“みんなのための図書室”とは少し趣きが異なります。

室内にあるのはサブカル味の強い、少し影のある本たち。子どもから大人まで万人が楽しめる書棚ではないですが、伝説の漫画誌『ガロ』出身の漫画家作品や昭和の名作漫画も数多くあります。

そして、虹霓社がてがける「つげ義春公式グッズ」の販売もしています。とくに「ねじ式」手拭いは、つげ義春先生の手拭い用の書き下ろしも含む貴重なアイテムです。

好きな人ならいくらでも、いや、何日でもいられるであろう灰汁の強いセレクトが虹ブックスの魅力。
私設図書室ならではのおもしろさを感じる場所です。

この図書室を運営している古屋夫妻は、東日本大震災をきっかけに東京から徳島県神山町へ移住し、現在は富士宮市で3人の子どもたちと暮らしています。そのため、移住につながるような本や、出版・本づくりに関連する本もあります。

訪れた時は、新たな図書スペースを2階につくるための工事中で、1階の本棚も仮のレイアウトでした。1月中は改装のため閉館中。再開後もしばらくはコロナウィルス感染予防のため、予約制での開館となるようです。

朝霧高原が暖かくなった頃には図書スペースもリニューアルし、ゆるやかに読書会一箱古本市などのイベントも企画もスタートするようです。

開館やイベントなどの最新情報は公式SNSをご確認ください。

私設図書室「虹ブックス」室内。貴重な絶版本やリトルプレスなどもあり、地元住民からの寄贈本も。
常連さんのオススメ本とZINEなども並ぶ。ゆくゆくは「レンタル本棚」もスタートしたいそう
屋台でコーヒービール購入もできる。長居するならランチの準備をお忘れなく
虹霓社の「つげ義春公式グッズ」。手拭い、Tシャツ、缶バッジなどを販売中。
紙芝居コレクターから寄贈された昭和30年代の紙芝居の数々も

[虹ブックス・虹霓社]

営業日:木・金・土曜日 10:00〜16:30 ※ 改装のため1月は休業中。最新情報はSNSをご確認ください。
住所:静岡県富士宮市猪之頭806
利用料:無料(パソコン・電源使用の場合は2時間500円)
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