[コラム]growbooksのそろそろ6冊( 6 )

かつて富士市にあった、今は店舗を持たない本屋growbooksによる“最近入荷した6冊”


〈書籍〉彼らは幸せで、怯えていて、救われない。シャネル・ベンツ 著「おれの眼を撃った男は死んだ」入荷しましたー!
暴力と欲望に満ちたさまざまな時代と場所で、夢も希望もなく、血まみれで生きる人々。
端正で独創的な言葉遣い、
エモーショナルで人を惹きつけ、
歴史的な描写の鮮烈さ、
力強いニュアンス、
鋭い観察力とはっきりと人々に訴えかける文章で、
暴力やアイデンティティを探る、
人間の本質を暴き、
一瞬の美しさを描くとてつもない珠玉の10編!
冒頭の一編はあなたの息の根を止める!

『おれの眼を撃った男は死んだ』シャネル・ベンツ 著 東京創元社 刊


〈作品集〉アパレル界の悪童!ハードコアチョコレート作「コアチョコTシャツ全仕事 2003-2019」入荷しましたー!
99年、ネットショップから産声をあげた“ハードコアチョコレート”通称コアチョコ。
漫画、映画、プロレス、更には萌えまで。
コアな題材を次々発表し、過激だけどクールで洗練されたデザインで国内外に大量の中毒者を発生させた。
そんなコアチョコも昨年で設立20周年!
そこでコアチョコTシャツデザイン総ざらい…とは諸事情でいかないが、厳選611作品をご紹介!
このTシャツは着るだけではない!
観て、語れる、マニア垂涎の一冊!

『コアチョコTシャツ全仕事 2003-2019』MUNE 著 鉄人社 刊


〈雑誌〉ケトル vol.55「はじめての本」入荷しましたー!
特に何を意識するわけでもなく、
いつの間にかできている“当たり前”はどこから生まれているのだろう。
もし誰かの“当たり前”と“当たり前”が違うものだったら、どう向き合えば良いのだろう。
映す目が違えば意味や行間も変わってしまうことを知りながら、人は時として本を手に取る。
そして、ページを開くと何かが拓けたりする。
目まぐるしく変わる世界の中で、焦らず落ち着いて立ち止まり考えたいとき、本はきっと真摯に向き合ってくれるはず。
ケトル初の本特集号です!

『ケトル Vol.55  2020年8月発売号』 太田出版


〈コミック〉参加する(読む)ことに意義がある!大橋裕之 著「ニューオリンピック」入荷しましたー!
『音楽』『ゾッキ』など、続々映画化で話題沸騰!
孤高の漫画家であり、ギャグ漫画の“リアル”を更新する大橋裕之が描く、
オオハシ流平和の祭典、新時代スポーツ奇譚、堂々開幕!

『ニューオリンピック』大橋裕之 カンゼン 刊


〈書籍〉ボクたちの人生は、なぜか忘れられなかった小さな思い出の集合体でできている。燃え殻 著「すべて忘れてしまうから」入荷しましたー!
いまはない喫茶店、
帰りがけの駅のホーム、
予定のなかったクリスマスイブ、
点滴の終わりを告げるナースコール、
安いビジネスホテルの廊下、
知らない街のクラブ、
朝のコンビニの最後尾、
新幹線こだまの自由席、
民宿の窓でふくらむ白いカーテン、
居場所のないパーティー会場…
ふとした瞬間に訪れる、もう戻れない日々との再会。
ときに狼狙え、ときに心揺さぶられながら、
すべて忘れてしまう日常にささやかな抵抗を試みる“断片的回顧録”。

『すべて忘れてしまうから』燃え殻 著 扶桑社 刊


〈書籍〉これから、課題を、二度、読み上げます。よく聞いてください。自由に、絵を、描きなさい。会田誠 著「げいさい」入荷しましたー!
美術大学の学園祭「芸祭」。
1986年の一夜のできごと。
第一線を走ってきた鬼才だからこそ書ける、
日本美術界への真摯な問い。
なおかつ明るくも切ない青春群像劇です!

『げいさい』会田誠 著 文藝春秋 刊

growbooksの近況
書肆ハニカム堂にて、『ドリヤス工場』作品、好評発売中です!追加予定あり。

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