いつも着物でおでかけしたい( 1 )


Photo by おさだひろみ

はじめましてこんにちは。

この度、着物好きが高じてコラムを書かせていただくことになりました。着物の知識が豊富な訳でも着物の資格もなにも持っていませんが私が普段楽しんでいる着物の魅力が伝われば嬉しいです。

40歳を過ぎてから知り合いのSNSを見たことがきっかけで着物に目覚め、着付け教室に通いあれよあれよという間に、どっぷり「着物沼」に浸かってしまい、今では休日には着物を着てお出かけが定番になりつつあります。

今年は新型コロナウイルスの影響と梅雨になってからずっと天気が悪くて着物で出かけるのがなかなか難しい日が続いています。これからの季節は浴衣を着てビールでも飲みに行きたいものですが全国的に各地の花火大会やイベントなどは軒並み中止のようで、浴衣を着られる場所が少なくなってしまうのは寂しいものです。

ところで、

私は7月生まれの星座はしし座です。もう2年前になりますが自分への誕生日プレゼントと人生の節目としてなにか記念に残ることがしたいと考えていたところ、そうだ!着物で撮影をしてもらおう!と決めました。撮ってもらうのは御殿場市在住のカメラマンの長田ひろみさん。彼女の撮る風景や人物の写真が大好きでちょうど友達の娘さんの成人式の写真も彼女が撮影したのを見せてもらい、自分の成人式の時もこんな風に撮ってもらいたかったなあ。と夢に描いておりました。早速話をすると快く受けてくれて撮影日を決めて場所は、御殿場の秩父宮記念公園へ。この日はまだ袖を通したことのなかった淡いモスグリーンの夏着物と、金魚の刺繍の帯を着て気合十分。とても暑い日でしたが、公園の中は木が生い茂りマイナスイオンたっぷりで、たくさんの植物に囲まれ撮影は進められました。写真撮影なんて結婚式以来でしかも着物でどうしたらいいやら、やや緊張(いや相当)しましたが、パシャパシャとひろみちゃんがお話ししながらシャッターをどんどん押されていくとあれあれ?段々と気分も盛り上がってきました。なかなか日常ではできない楽しい体験ができて、そしてとても素敵に撮っていただきました。やってよかった!

実はこの時、場所を変えて浴衣に着替えてさらに別バージョンでも撮ってもらっていたのでした。それはそれはまた違う自分を撮ってもらったようで新たな発見でした。

ひろみちゃんその節はありがとうございました。とても思い出深い誕生日プレゼントになりました。

と、こんな風に人生の節目の記念でも、なんでもない日でも着物を着るのは楽しいものなのです。

Photo by おさだひろみ
Photo by おさだひろみ

文 中川泰子

裾野市内で開催されるマルシェやイベントで「すその一箱古本市」主催。
屋号「ぞうさん書店」で各地イベント古本市に出店。たまに着物で出店しています。
趣味:映画は映画館で見る派